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【三章】Piece.3 すぐ傍らには。

宿に着いた頃には既に、日は落ち始め。
今夜は帝都に宿を取ることにして。



3-3

「…わーったよ、俺がついてりゃいいんだろ」

不満げに吐き捨てながら、わしわしと頭を掻いている。
Leraieは明日の朝までは一緒に居るとのことだが、
今夜はどこかでかけるらしい。

護衛を頼まれたCaymはかなり不機嫌になっていたが、
先ほどまで1階の酒場でたらふく奢りで飲食した手前
反論できるはずもなかった。

「何度も言いますけど、念の為ですからね。
ちゃんとしててくださいよ」

「わーってるよ」

先日の一件を踏まえ、念には念を…と、
tougaとCaymが同室になったのがこの状況。
同室、といってもCaymは雑魚寝するつもりのようだ。

「いってきますね」と部屋の端にいたtougaへと軽く笑んで、

3-3


Leraieは部屋から出て行った。


「…ったく、どんだけ心配症なんだっつーの。
 遊んで来いとか、息抜きしてこいとか…」

ぶつぶつと文句を言いながら、Caymは大きく伸びをする。
その不満げな様子に、少々罪悪感が沸いてきたtougaはおずおずと口を開いて

「ご、ごめんね―――ベッド使う?」

3-3

「あのな。そんなことしてみろ、俺が殺されるって」

「え、そう…かな?」

壁際に歩きながら、気にすんな、とぶっきら棒に答えると、
背を壁に預けて座り込み、
それに合わせてtougaはベッドの端に腰掛けた。

少しの間、会話を探すように視線を泳がせたCaymだが
思い立ったように顔をtougaに向け、

3-3


「明日は鍛冶屋にいく、が…どっか他にいきたいとこあるか?」

「えっと、うーん…。今は思いつかない、かな」

「まあ、そりゃそうか。帝都について詳しくもねーだろうしな。
 思いついたら言えよ、つれてってやるから」

「う、うん」

…会話終了。

避けられているのか、単にお互いに話下手なせいか。

Caymは視線を他所へ向け、またぼんやりとしはじめた。
その様子を見ながらtougaは暫く黙り込んでいたものの、
小さな声でぽつりと問いかける。

3-3

「何か、なやんでる?」

遠くを見ていた視線が、tougaへと向けられる。
否。向けられているが、"見えていない"
何の表情も浮かべてないその様子が、
無機質な人形のように見えて

「―――Caym?」

思わず、名前を呼んでいた。

数度瞬きをした後に、Caymの瞳に光が戻って、
今度は不機嫌そうな表情に打って変わる。

3-3

「…何だよ」

どうやら、最初の言葉は頭に入っていなかったらしい。

「え、と…何か……」

もごもごと、口ごもっている様子を見かねたのか
小さくため息と、追い払うように手を振り

「何でもねェよ。さっさとお前は寝とけ」

ついと、顔を背けられても尚、tougaは何か言おうとしていたが
やがて諦めたように、ベッドへ横になった。





――――数刻の後。

tougaが完全に寝入ったのを確認すると
立ち上がってCaymは視線をベッドへ落とした。

3-3

軽鎧が音を出してしまったが、起きる気配はまったくなく。

「気抜きすぎだろうよ…ったく」

やれやれと額に手を当て、呆れたように息を吐いた。

[しかし、"ヤツら"は今は動けないなら、
こんなに警戒する必要もないんじゃねーか?]


目立たぬよう、tougaは服装を改めた上
強化された護符、更には護衛付き。

手を出そうにも、そう簡単にはいかないはずだが
これほど慎重になるのは―――

[何か思うところがあって…か?]


思考が途切れた瞬間、カタン…と、

3-3

扉の向こうで微かな物音が聞こえた…ような気がした。

すっと姿勢を低くしながら、音を立てずに扉に近づく。
ぴたりと扉に体を付け、耳を澄まし、感覚に集中する。

僅かな気配。

とっさに扉を開けて、廊下を見回すが

3-3

特に誰かが居る訳でもなく、隣の部屋も空室のようだったが…


3-3

「…嫌な感じだな…」

と、ぽつりと呟いて、もう一度当たりを見回す。
近くに透明化魔法で隠れていたとしても、気づけるとは思うが、
何も感じ取る事はできなかった。

諦めて部屋に戻ろうと、廊下へ背を向ける。

3-3


静かに扉を閉めると、部屋の中も一度確認する。
しかし、どこにも異変はない。

ガリガリと頭を掻きながら、元の壁際に戻って座り込む。


3-3

tougaはくぅくぅと寝息を立てて眠ったまま。

「無防備に寝やがって…」

余りに熟睡しているのを見て、少し呆れて笑う。
恐らくは、それだけ警戒されていないということだろうが。

少々複雑な心境になると同時に、

3-3

「いつまで、こうして居られるんだろうな…」

視線を落として呟く。

平穏な時間は、徐々に減っている。
今まで通りに過ごせる日はこれからどんどん減っていくのだろう。

先日の様な一件。

無事に帰って来られたが、自分たちの力のお陰だけではない。
自分には力がないと、痛感させられていた。

――――いつか、自分の力不足が原因で。
大きな失敗を引き起こすのでは。

そんな不安がいまだCaymの胸に残っていた。


3-3









なんか色々と忘れてました…。
キャラの心情とか。←

小物を作ってからというものの、
いろんなものを作りたい意欲に駆られてしまって
悶々としてます。

作りたい!
でも時間がとれない!
とりあえず本編更新しよう!

…そんな感じの今です。

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