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【三章】Piece.5 一手も二手も

1836.jpg

「いたた…。それが君の愛情表現かい?」

「どこをどうしたらそう取れるの…」


全く効いていないのか、
平然と立ち上がったUrianは再び軟派な態度を取ってみせる。


「ま、君が近くに居るようだったから、寄っただけなんだよね。
 これでも僕、結構忙しい身だし」

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「…なぜ近くに居ると?」


1838.jpg

「さあ?なんでだろうね?」


Leraieの問いをあからさまにはぐらかす。
クツクツと不快な笑みを浮かべ、横目で見やる。

珍しく苛立たしげにLeraieは息を吐き、tougaとCaymに座るよう促し、
自らも座り、メニューに向き直った。





3人―もちろんUrian以外の―が注文を終えるのと同時に、

「…Humanにしては、小さすぎる魔力回路。不思議だよねえ」

1839.jpg


Urianが思い出したかのように口を開く。
両肘をテーブルにつき、鋭い視線がtougaを射抜いている。

「生まれ持ったもの、或いは意図的に抑え込まれてるのか。
 いずれにせよ、調査してみたいものだけど」

視線をtougaから外すと今度はLeraieへと向け、
鋭い視線が交錯する。

1840.jpg

「"視"ようとしても無駄ですよ」

Leraieが言い放ち、Urianが口の端を上げる。

魔術師によって、魔力回路の大きさを知られるということは
自らの力量を相手に常に晒しているのと同じ。
あまり好ましいことではない。
もっとも、相手の回路を見抜く事が出来る者は少ないが、
大抵の魔術師は見抜かれることがないよう、防護術を張っている。

もちろん、Leraieも防護術は張っている―――が。

1841.jpg

「ふうん…
 流石の僕でも、君とは戦いたくないな、
 …ま、その魔力をどれだけ扱えるかは判らないけど」

1842.jpg


表情を鋭くし、睨み付けるLeraieをまったく気にする素振りも見せず、
今度はCaymへと視線を向ける。

Caymはつまらなそうな表情を浮かべて、Urianを無表情で見返す。

じっと、UrianはCaymを見据え、「おや…」と驚いたように声を漏らした。

「本当にDarkElfなのかい?」

「………あ?」

1843.jpg


問いに、Caymがピクリと方眉を吊り上げる。

「君の回路は滅茶苦茶、これじゃ魔法なんて使えない…
 Elfとは思えないな……そう、簡単に言えば…」





1844.jpg

「 “出来損ない” 」





「Caym!」

思わずtougaが叫んだ。

1845.jpg


瞬時に刀を抜き放ち、CaymはUrianの居た場所を薙いだが、
Urianの体は軽やかに宙を舞い、座っていた椅子の後ろへ降り立つ。

「むきになる事ないだろ?本当のことじゃないか」


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「それ以上減らず口叩くようなら、今すぐぶった切るぞ」

「落ち着いて…!」

tougaは慌ててCaymを押し止める。
騒動かと店主が怪訝そうな視線を送っているのを一瞬見やったあと、

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苛立たしげにtougaを睨み付ける。
懇願する表情に、ため息をつきながら、Cyamは刀を収めた。


「…君たちは興味深い。面白いよ」


余計な一言に、再度Caymが刀を抜こうとするのを制するように

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「いい加減にしないと、俺も黙ってませんよ」

Leraieの怒気がUrianに突き刺さる。

「おっと…君の相手は遠慮したいね」

1849.jpg


降参、といわんばかりに両手をあげて見せる。


1850.jpg


「しょうがない。コレぐらいで退散しておくよ。
 ――――またね」

至極残念そうに言ったのだが、
tougaに完全無視され肩をすくめながら、Urianは外へと出て行った。

1851.jpg

「何者だ、アイツ」

「何でここにいるって…」

口々に疑問と不快感を示す2人。
しかしそこでちょうど注文した料理が運ばれてくるのを見やり
おとなしく椅子へと再度座りなおす。

出来立ての湯気立つ料理に、先ほどの不快感は吹き飛んだのか
tougaとCaymは早速料理をほお張り始める。

しかし、Leraieは尚も静かに座り続けたまま、
Urianの去った方向を見つめ続けていた。

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