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【三章】Piece.11 コレクター

3-11

しばしの後。落ち着いた頃、2人は外へと出てきた。

3-11

(さて、どうしたもんか…)


先にRossanから小話として聞いた情報。
帝都から東南方向のある場所に
遺跡らしいものを見かけた者がいるという。

3-11

ただ、その遺跡から不穏な気配を感じ取り
発見した者はそのまま逃げるように帰ってきたんだとか。

(気になるな。財宝があるような気はすんだが…)


遺跡に眠るのはもちろん何も財宝だけではない。
遺物である装備品類が無傷の状態で発見されることもままあるのだ。
Caymにとっては新しい遺跡というのはヨダレが出るほどの場所だ。

そもそも彼自身は結構な刀剣コレクターである。
地下に巨大なショウケースが用意されているだけでなく(1話参照)
そこには様々な土地から集めた刀剣類が飾られている。
鍛冶屋での一件のように、剣への愛情というべきか、
気遣いは並大抵のものではない。
ある程度は消耗品と割り切ってはいるのだろうが、
こと珍しい品は全て地下に飾られている有様なのだが。

(俺一人なら直行してっけど、なぁ)

3-11

振り返ると、キョトンとした顔で首を傾げるtouga。

散々Leraieにどつか…注意されたのを思い起こしながら
少し考え込んでいた。

(一旦帰宅してから…それじゃ遅すぎるか)


Caymは気が急いていた。
時間が経てば経つほどに、誰かが遺跡へ入り込む可能性が上がる。
出来るなら早い段階での行動をしたいところだが…

3-11

逡巡している間にも、
だんだんと不安げになっていくtougaの姿を見て、
諦めたように、Caymは口を開いた。

「…鍛冶屋のばぁさんから聞いた話を考えてただけだ」

言えば必ず問い返される。
そして、最後の答えも恐らく――と、予感していた。

3-11

「ひそひそってしてたやつ?」

肯定。
言葉の次を待つように、Caymに視線を寄せてくる。

なぜか、胸の奥が疼いて、重くなるような感覚がして。

「…帝都から東南あたりにある遺跡の話だ」

そうして、全てを話した。

話した後、tougaは何かを考え込んでいる様子だったが
俯いてた顔を上げ

「これから向かう?」

答えを口にした。

「いや、お前がついてくんのは…」

3-11

「Caym一人で行くの?」

不安げな表情。

3-11

「ンだよ。俺一人だと不安だってのか?
 半人前が偉そうに」

しまった。とCaymは思った。
確実に最後の一言は余計だ。

3-11

しゅんと、tougaのテンションがダダ落ちした。

「いや、あー…」

何と弁解すべきか。
言葉に戸惑ってるうちに、tougaが思いついたように顔をあげ

3-11

「アルケイン大学行ってみて、Leraie居たら一緒に先に帰ってる」

「あ、ああ…そうか。わかった。悪いな」

Leraieの仕事の主な先は大学。
現在の受けている仕事もそうらしいという話を道がてら耳にしていた。
別れてからまださほど経っていないのだし、恐らくいるだろう。

「大丈夫。―――じゃ、またね。ありがと」

3-11

伏せ目がちに苦笑して、tougaはCaymに背を向けて歩いていく。




遠ざかる背から目を離し、出口方面へ歩き出そうとして。

3-11






ぞくり。と背筋に不快な感覚を覚え
とっさに振り返った。
tougaはまだ視界に捉えられる距離に居る。


その光景が―――別の光景と重なって見える。

3-11










3-11

「――っ?!」

急に手首をつかまれ、驚愕の表情でtougaは振り返ると
目の前には、息を乱しながらどこか悲痛さを浮かべるCaymが居た。

「な、なに?」

困惑した表情で首を傾げて見せると、Caymは我に返ったように
慌てて掴んでいた手を離したが、言葉が何一つ思い浮かばず俯いてしまう。
tougaは少し考え、おずおずと口を開く。

3-11

「…一緒に、行ってもいいの?」

その言葉にCaymが顔を上げ―――視線が合う。
2人は互いに似た表情を浮かべていた。





メモ:Caymが思い出していたシーンは1章第29項のシーン。


今更ながらあの章のサブタイトルであった「聞こえるその鐘の音」は警鐘の意。
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