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【三章】Piece.12 夕闇と闇と明


街を出る前にCaymは、近場に居た物乞いに小袋ちらつかせ
何かの頼みをした上で、帝都を出発していた。

勿論、日没後の野宿などの準備も済ませた上で。

―――しかし、日の高いうちに出たにも関わらず。
気づけばあたりは夕闇に包まれ始め。

3-12


「…ね、ねえ…」

「ンだよ」

ぜいぜいとtougaは、荒く肩で息をしているが
Caymは立ち止まって半眼で後ろをにらむ。

「きゅうけ…いっ!」

3-12


そう叫んでパタリとCaymの横へと倒れ伏すtouga。

「こんな所で叫ぶヤツが…ってそんなとこで横になるなよ!オイ!」

しゃがみ込んでぺしっと頭を叩いてから
諦めたように肩をすくめて野営できる場所を探し始める。

無理もない。
ここまで来る道のりは道なき山道で勾配がとても厳しかった上
いつもよりペースを上げての移動を強いられていた。
ただでさえ、通常の道でCheydinhalへ向かったとしても途中で休憩や野宿を挟む。
いわゆる強行軍であり、普通の人間だったらとっくに音を上げている。

Caymは辺りを見渡し、野宿に適していそうな場所を探す。
そして近くに見えた砦までtougaを引きずって連れて行った。


--------


3-12

そこは砦というよりは崩れかけた小さな塔のようなものだったが
内部は各方角に監視場所であっただろう高台があり
幸いにも高台には壁と、たった一つの出入り口しか存在しない。
比較的安全に過ごせるだろう。
その1箇所を野宿場所として使わせて頂くことにして。


「ったく、着いて来たそうにしてたのはそっちじゃねーか」

3-12

「そうだけど…限度ってもんがあるでしょ限度!」

パチパチと爆ぜる焚き火を囲みながら抗議の声を上げつつ床を叩くtouga。

(…正直予想よりは付いてこれてるんだよな)

こんな無理な強行軍を(無断で)開始したのには訳があった。
Caym自身がtougaの力を計りかねていたのが原因だ。
異常な力を見せたと思えば、急激に衰弱したりと、落差が激しすぎるからだ。
最初こそ、潜在的な戦闘力、
適応能力を測る為と嫌々ながらも訓練相手をしたりしたが、
見事にやりすぎた結果、一度痛い目を見ている
今回は体力面がどれぐらいあるのかを測ったようだが
それでも丸半日程度は山中を歩いたことになる。

(戦士ギルドの影響か?元々スタミナはあるほうに見えたが…)

戦闘技術においても、先のOblivionGate内での戦いぶり等を見る限り
相当上がってきてることは実感できるほどだった。

(ま、教官のお陰か、それとも噂の新人のお陰か)

Caymの耳にも、戦士ギルドに新人が加わったという話はSitriを通して届いていた。
それが珍しいHorkewであるだとか、黒毛なんだとか。
Horkew自体が稀有な存在だが、その元来の強さはSitriを見て知っている。
それが訓練相手になっているとすれば、この能力の向上も頷ける話だ。

――しかし、どこまでが"touga"の力なのかは疑いを持っているが。

ぼーっと考え事をしているCaymの姿にtougaは小首を傾げてみせたが
何でもないと答えてCaymは体勢を崩した。
tougaはやや不満げながらも、視線を外して焚き火にフォーカスを合わせる。
会話は少ないながらも、今までの経緯から
“Caymは話すつもりがない事は本当に話してくれない”
というのはtougaも察していた。
Leraieであれば軽くさわり程度は話してくれたりするのだが…

3-12

(面倒なだけなのかなー…)

3-12

揺らぐ炎を見つめている内に、意識までゆらゆらと落ちて行く。

その間にふと思い立ったようにCaymが口を開いたのだが

「んー、お前さ、戦士ギルドの……っと」

3-12

声が届く前に、tougaは突っ伏して寝てしまっていた。

「ったく。ホント無防備に寝るよな…」

(最近ギルドの話きいてねェから気になったが…今度でいいか)

考えながら立ち上がり、tougaの側まで来ると軽く頭をはたく

「その状態じゃよく疲れ取れねーぞ。ちゃんと寝ろ」

うっすらと目が僅かに開いて呻く以外
全く動く気配が無かったのに痺れを切らし

「っらぁ!!」

思い切りtougaをちゃぶ台の如くひっくり返す。

3-12

しかし、それでも全く動じること無く眠りこけている辺り
山道を歩き続けていたのが流石にこたえているのかもしれないが、
それにしてもえらく無防備で眠りこけている。

3-12

「そんなに信用しすぎていい相手だと思ってんのか、お前は」

ポツリと呟いたが、やはり何の反応も無く、くぅくぅと寝息を立てている。

やや呆れつつも元の場所に戻り、Caymも横になった。



というか―――呆れた態度をしているが、そもそも原因はCaymにあるのだが。



---------------------



tougaがふと眼を開ける。
自分は立ったままの状態で、一体今まで何をしていたのかすら判らない。

3-12

白く、無音の世界。

周りを見渡すが、ここには何も無い。
ただの空っぽの空間だけがどこまでも広がっている。

そこにtougaは一人立ち尽くしていた。
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