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【三章】Piece.13 侵食

3-13

「…?」

見覚えのあるような、
しかし自分とは違う何か違和感の場所。

考えようとするのだが、うまく頭が働かない。



――――ふと、後から声が聞こえて振り返る。



3-13

そこには、黒い物体が浮かんでいた。

首を傾げる。
先ほどまで無かったその黒い物体は
この空間で唯一自己を主張する。
どこか威圧感すら感じるそれは、懐かしさをも感じさせた。

引き寄せられるように、tougaはそれに触れた。
触れると同時に黒い物体から一滴、真黒が滴る。

それが一瞬のうちに足元を黒く侵食し始め
突如

「え…!」

3-13

足元が消えてなくなったように、一瞬の浮遊感から体は前のめりに倒れこみ。
何も感じない、虚無の闇の中へと



 ち
    る


3-13

闇の中を沈んでいく感覚。
天も地も感じず、ただ浮遊感が全身を支配する。
風などなく、肌に感じるのは生ぬるい感触。

ふと、何かが近づいてくるのに気づいた。

まるで底から浮き上がるようにそれは近づいてくる。
いいや、逆に底へと落ちていくのかもしれない。
またはただ水平に進んでいるだけなのかもしれない。

3-13

でも確かにそれは近づいてくる。人だ。
自分に良く似た、誰か。近しい誰か。

そして

3-13

交差した瞬間、”Asherah”と、言葉だけが浮かんだ。

tougaに向かい、彼女は何かを囁いたようだったが、それは音となることが無く。

彼女はその身から黒を引き剥がしながらどんどん離れていく。
眼で追って、おそらく底であろう側にtougaは背を向けた。

3-13


その姿が遠のいていくのと同時に、体の異変に気が付いた。
体に何かが纏わり付いてくる。
以前感じたことがあるような、不快な感覚。

3-13

頭を抱え、必死で意識を手放さないように歯を食いしばった。
それでも尚、纏わり付くそれは広がってくる。




呑み込まれる。




そう思った瞬間に、体があおられたように反転したのを感じ

そして、ソレの姿を見た。




3-13

真っ赤な、二つの眼。

自分を見ている。
そして自分はソレに向かって落ちていく。

背筋に戦慄が奔る――――




---------


「―――――ッ!!」

3-13

飛び起きたtougaを見て
焚き火の片づけをしていたCaymは驚き肩を跳ね上がらせた。

3-13


「どう、した…?」

恐る恐るCaymが問うも
何も言わないまま虚ろな目で、怯えたようにただ首を振る。

しばし目を泳がせた後に立ち上がると、
ふらふらとその場から出て行こうとする。

「待てって、もう少し休んでからにしろって」

3-13

「ごめん。大丈夫、大丈夫だから…」

尚も頑なに首を振るtougaを無理やり座らせ、
Caymもまた、その目の前に座り込んで、落ち着くのを待つことにした。












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白と黒の空間は見る人が見ればすぐわかってしまう
例のShopさんの撮影所をお借りしました。(*ノノ)

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