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【3章】Piece.29 誰が為、何の為。

別の日。

「もっと何か、出来ることはないかなぁ」

3-29


戦士ギルドのバルコニーから路地を眺めてtougaはぼやく。
tougaとClaudeは待機組となっており
訓練やら力比べにも飽き、バルコニーですっかりだらけてしまっていて
雑談がてらの悩み相談…と相成った。
相談というか、tougaが思いつめたようにぼやいたからだが、
それを気にすることなく、Claudeは答える。

3-29

「何かって、今でも十分やってるんじゃない?
退屈しのぎだった手合わせだって
最近じゃ僕もうかうかしてられないぐらいだし」

「いやいや、まだ全然追いつけそうにないよ」

乾いた笑いで否定してから、ふっと表情が沈む。

3-29


「――――どう頑張っても、追いつけそうにないの」

同じことを2度言ったように聞こえたそれは
それぞれ別の人間を指していることだとClaudeは感じた。
後者はおそらく、一番追いつきたい相手を浮かべたのだろう。
この場には居ない、誰かに向けられた言葉。

やれやれ、と半分は呆れつつも

「やってみないことには判らないさ。
よく言うけど、腕があるだけが強さじゃないものだからね」

Claudeはフォローを入れてみる。
それに苦々しくtougaは微笑を返してその場に座り込みながら

「ま、ね。私に剣以外で出来ることがあれば自信もつくんだけど」

言って、肩をすくめる。

それは確かにそうだな、とClaudeは若干言葉に詰まった。
確かにtougaは種族のおかげか近接戦闘のセンスはそこそこある。
しかし、今までそれ以外に目がいっていなかったのか
他に得意といえる物が何も無い。
弓や魔法といった戦闘特技もなければ
錬金術ができるといった生活特技すらないのだ。
簡単に言えば、近接バカだ。
とはいえ、かくいうClaudeも似たようなもので、苦笑を浮かべた。

3-29

「ううん……。
まあ僕もそんな自慢できるような事がないから
アドバイスしにくいんだけど、
手っ取り早いのは身近な人から教われそうなやつかな。
たとえばそうだな―――回復魔法とか?」

「回復…」

「生まれによって適性がない場合もあるけど
基礎の回復魔法ぐらいなら扱える戦士も多いからね。
まー、僕は魔法に適性がないし
魔法は気が向かなくて全く教わらなかったから
君に教えたり出来ないのが残念だけど」

「確かに、少しでも怪我の回復が出来るのは強みになるよね」

(回復…Amyに話をしてみようかな)

touga考え込むように唸ったところで、ベランダの扉が開く。

「いたいた。こちらに居ましたか」

Claudeがきょとんとした顔で現れた姿に目をやれば

3-29

本日は仕事で外回りに出ていたはずのDuaneだ。

「教官?今日は外回りだったんじゃ」

「最近は教官してないですけどね…
ギルドマスターから2人へ直々に仕事の依頼を言付かりまして」

3-29

「仕事?」
「私達に?」

きょとんと2人は顔を見合わせた。



-------------------------------



「ふー…さすがにちっと堪えるな」

3-29

Caymは首をひねり、ゴキゴキと鳴らす。

Valaferとの話があった数日後。
彼は1人、Cheydinhal近場のGateを閉じに赴いていた。

SitriがまだCheydinhalに来ていない以上、あまり遠くまで向かう事も出来ない為、
とりあえずは近場を…という訳だったのだが。

3-29

思ったよりも広範囲に点在していた為に探すのだけでも骨が折れる。
その上数もそれなりにあったので、片っ端から回っていたものの
気づいたら空に星が瞬き始める時間で。

ふと、足を止める。

(いくつか、俺が向かう前にもう閉じられていたのは気にかかるが)

Knight of the Thornのぼっちゃん達か?

可能性としてはなくもないが、それほど腕が立つ訳でもなかったように思う。

ほかの可能性としてあり得るといえば
戦士ギルドの人員。
聞いたところによると、Cheydinhal付近の哨戒にあたってはいるようだし
それなりの手勢も居るだろうが――

「まさかな…」

などと、Cheydinhalに向かう途中で、思い耽っていたあたりで。

「ん?」

3-29

見知った姿に、思わず目を凝らす。
視線に気づいたようで、その相手は振り返り。

3-29

「あ」

思い切り指を差され、やれやれとCaymは肩をすくめた。
いきなり人を指さすのは行儀が悪い。

見ればtougaと、Claude、Duane。
なにか少し話した後、tougaが駆け寄ってくる。

「やっぱお前らだったか」

「何のこと?」

3-29

Caymの傍まで来て、一度振り返ってDuane達に手を振ってから
再度Caymに向き直る。

「いや、OblivionGateがいくつか俺がやる前に閉じられてたからな…」

「あ、うん。ギルドに依頼がきたみたいで。」

「なるほどな。
つか、あいつらと一緒に行かなくてよかったのか?」

すでにDuane達はCheydinhalへと去って行ってしまっていた。

「報告は2人がしてくれるから、Caymと一緒に帰っていいって」

(…酒場でも行くつもりだったんだが、いいか。後回しでも)

後頭部をかきつつ、やれやれとため息をついた。




「しっかし、お前らもGate閉じに駆り出されてるのか」

「うん。この前の一件で、領主様が名前覚えてくれたみたいで…
名指しされちゃったのもあるけど、ギルド人員に依頼が来てるんだって。
全然人手が足りないから、みんな駆り出されてる」

3-29

そりゃそうか、とCaym。
OblivionGateの量は、少し前とは比べ物にならないぐらい
街の周辺に多数出現していた。
放置すればどうなるかなど明白だ。
かといってその辺の村人が入った所で
Gateの要となる塔に辿り着けすらしないだろう。
ただでさえ少数で突入するのは危険だろうし
戦力として期待できるギルドの人間が駆り出されるのは道理だ。

「まー……あんま目立つなよ」

あっ、と気付いたように足を止め。

3-29

「―――そういえばそっか」

…。

自分も狙われてるって自覚あんのか?と、
Caymは叩きたくなる気持ちを辛うじて抑えた。
別に叩いても良かったのだが、目の前に現れた人物のせいだ。

3-29

「おや、おかえりなさい」

ちょうど雑貨屋から出てきたLeraie。
それへtougaが「ただいまー」と駆け寄る。

「買い出し?」

「ええ。ちょっと足りなかったもので。
今日はCaymと一緒だったんですか?」

3-29

「いや、俺とは街の近くで合流しただけだ」

肩をすくめて見せるCaymに
ああ、なるほど。とLeraieは頷いてから、少し困り顔を浮かべ

「俺も今やってる事が終われば手伝いもできるんですが…」

「ううん、大丈夫じゃないかな、たぶん。
ある程度あっちの世界のことはClaudeと私で教えられたし
ギルドもそうだけど、Brumaの衛兵の人たちも動いてくれてるみたい。
って、そういえばCaymもGate閉じ―――」

3-29

tougaが振り返ると、そこにはもうCaymの姿は見当たらず

「あれ」

きょろきょろと見回すが、それらしい姿もない。

「はは。まあ飲みにでも行ったんでしょう」

「あ、そっか…。邪魔しちゃったかな」

3-29

「そんなことはないと思いますよ。
アイツは一度帰宅してからでも飲みに行こうとか考えてたと思いますし」

お酒がないと発狂しちゃうかもしれませんからね、と
Leraieは悪戯っぽく笑ってみせた。




---------------



3-29


「――――今日はちょっと遅めだったじゃない」

「まァなー」

酒を一口含んでからカップを置くと、Caymは息をつく。

「なぁに?いつもより疲れた顔してるわよ?」

「んー。ちっと頑張って来たからな」

「あら。ここ最近暇そうにしてたのにね」

「うっせ、ほっとけ」

Caymは頭で両手を組み、背もたれに身を預けながら天井を眺め遠くを見つめる。



「なァんで、頑張ってんだか…」

Valaferlに頼まれたからとはいえ、そこまで働く理由などCaymにはないのだ。
世界の破滅だの崩壊だの、そんなことには興味がない。滅ぶのならその程度の世界だったというだけで。
なのに、何故。

「アンタ、今度例の子も連れてきなさいよ」

「んあ?」

「頑張ってんのはその子の為なんじゃないの。
ちょっと見てみたいわよ」

「はぁ?!」

「んな…違うっつの、頼まれた仕事を手伝ってるだけなんだよ俺は」

「気乗りしない仕事まで頑張るようなタマじゃないでしょ、アンタ」

「ない。本当にそういうんじゃねーから」

「ふぅん?」

明らかに面白がっている。
どうして女というやつはこうなんだ。
すぐに色恋沙汰と絡めて話をしたがる。

3-29

「勘弁してくれよ。アイツは唯の同居人であって
それ以上でも以下でもねェし
それ以上にもそれ以下にもなるつもりもねェよ」

「そ。まぁそう言うことにしといてあげるわ。
でもまー、たまには他の人も連れてきなさいよ
アンタ1人だけで毎回飲んだくれてると
本当に寂しい子に見えるわよ」

「うっせ」

ふてくされてそっぽを向く。

(…そーいや、アイツ酒飲めんのか?)

酔ったらどうなるのか、ちょっと見てみたい気もする。

「―――ま、気が向いたら連れてきてやるよ」

3-29

そう言うと、女将は嬉しそうに顔を綻ばせた。
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